業際問題は立場の問題
おはようございます。福岡市東区の行政書士【やどりぎ行政書士事務所】です。
士業の業務でたびたび問題になる『業際問題』。
それぞれの士業には独占業務があり、(有名なところでは司法書士の登記)それを無資格の他の士業がやっただのやってないだので、争いになる問題です。
そして、行政書士が「街の身近な法律家」として活動しようとすると、いつかぶつかる壁でもあります。
おそらく一般消費者で耳にしたことがある人はマレでしょう。
乱暴に言ってしまえばナワバリ争いなんですが、もう少し言葉を選ぶと、立場の違いに起因する問題です。
立場の違いですから、単純な『良い悪い』で決められません。
この問題を勉強していて、分かりやすかったサイトがあったので、それを参考に自分の言葉でまとめると、その立場とは次のようなものです。(表現的に不愉快になったらゴメンナサイ)
弁護士「高難度の試験を突破したエリートたる弁護士にのみ許された職域を、行政書士ふぜいが侵すな!」
行政書士「そのエリートさんたちが、派手な事件、金になる案件ばかり選んで仕事するから、日常の問題で悩んでいる市民が困っている。行政書士は身近な存在として、そういう人たちのためにフットワーク軽く動く!」
顧客「適正な料金で、親身に、的確に動いてくれるなら、誰でもいいよ……」
動物の、原始的なナワバリ争いなどではなく、人間同士の立場の違いですから、それぞれが相手の立場を理解し、互いに尊重し合えば、問題の解決も難しくないのでは、と個人的には思いますけどね。
なんにしても、一番大事にすべきは、一般消費者の立場です。どんな士業も、顧客ありきですから。
ちなみに、この業際問題にまっこうから関わっている弁護士・行政書士・その他の士業の人たちはごく一部のようです。ぼくの付き合いのある弁護士さんたちは、行政書士に対する偏見や敵視などありませんでした。一線で活躍する行政書士もまたしかりです。