犬猫のマイクロチップ義務化 飽きたらポイは許せない

こんにちは。福岡市東区のやどりぎ行政書士事務所です。

今回は、先日法改正のあった「犬や猫のマイクロチップ義務化」についてです。

①新しい法律『犬と猫へのマイクロチップ装着と登録の義務化

②この義務化による3つのメリット

③新国家資格【愛玩動物看護師】

④大事な点についてまとめ (各リンク)

動物の愛護及び管理に関する法律』が改正

このところ、身近な法律の改正が続いています。

2017年には120年ぶりとなる民法の大改正がありました。

時代が変わり、社会が変わりゆく中、古いままの法律では、市民生活に適した運用が難しくなるのは当然と言えます。

動物の愛護及び管理に関する法律』もまた古く、昭和48年に議員立法で制定された法律です。

平成期に三度の改正が行われましたが、令和元年にもまた、今の時代に合わせるべく改正がなされました。

そして、令和4年6月1日より始まったのが、「犬と猫へのマイクロチップ装着と登録の義務化」です。

なお、このワンちゃんニャンちゃんへのマイクロチップ登録の申請については、行政書士資格による代行が可能です。

ご自分でやるのが大変という方は、ぜひやどりぎ行政書士事務所へご依頼ください

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あくまでイメージですが、自動車の車検登録に近い印象でしょうか。

とはいえ、どんなことであってもいきなり「義務化」とか言われると、ちょっと構えてしまうもの。

市民にとっては、「役所からまた何か面倒を強制される……」というイメージかもしれません。

しかし、このマイクロチップ装着と情報登録には、可愛いワンちゃんニャンちゃんにとっても、たしかなメリットが3つあります。

それぞれ見ていきましょう。

①迷子や盗難の対策になる!

ぼくも犬を飼っていたのでわかります。犬や猫は単なる動物ではありません。家族です。その家族が迷子になり、あるいは誘拐されて、ある日とつぜん行方不明になる……これは、ペットと暮らしている人にとって、潜在的な恐怖でしょう。

しかし、マイクロチップ登録情報により、その子がどこかで保護されれば、すぐに飼い主へと連絡してもらえます。

迷子はもちろん、盗難を未然に防ぐ心理的な抑制効果も見込めます。

②ストップ・ザ・不法遺棄!

おおよそ理解不能ですが、可愛いから犬や猫を手に入れていっしょに暮らし始めたのに、それを捨ててしまう人が居ます。

簡単なポイ捨てだろうが、涙の別れだろうが、遺棄することには違いありません。

ましてや、コロナ禍で「なんとなくの慰めや暇つぶし」で犬猫を飼い始めた多数の人間が、けっきょく飽きたり面倒くさくなってポイ……というのが問題になっているとも聞きます。

飼い主情報の登録を義務付けられれば、ポイ捨てしてもすぐにバレますから、軽はずみには遺棄できなくなるでしょう。ペットを捨てることはれっきとした犯罪です。ていうか、やめろ! 頼むから。

③誘拐ビジネスの防止!

じつは、この世にはビジネスとしてペットを誘拐する人間が居ます。ペット自体が珍しい品種で価値があるから売り飛ばす……というのはマレで、そのほとんどが身代金目当てです。

身代金といっても、人間の誘拐のように犯人から要求の電話が来て……というのではありません。それは、「見つけてあげた謝礼」というカタチで、狡猾に請求されます。

犯人は、自分でさらっておきながら、「見つかりました!」と言って、飼い主から謝礼金をせしめるのです。中には、ペット専門探偵をうたい、自分でさらったペットを見つけるマッチポンプの依頼を受ける悪徳業者も居ます。

動物は、人間と違って「ちがうよ。ぼく、コイツに誘拐されたんだよ!」とは喋れないからです。

飼い主にとって、自分の犬や猫は、本当の子供のように大切な存在。お金なんていくら出しても惜しくない、というのは、じっさいに飼った人間にしか理解出来ない感情です。

そこにつけこんだ、卑劣極まりない行為ですが、ペット自体が登録され飼い主との絆が強化されることで、ある程度は犯罪の心理的抑止力になるのでは、と思います。

愛玩動物看護師という国家資格

自治体に引き取られる犬の90%は、そして猫は77%が、所有者不明だそうです。

飼い主から引き離された九割の犬、八割の猫がその後どうなるか……ここではとても記せません。

マイクロチップは、直径約1~2mm、長さ約8~12mmのガラスまたはポリマーカプセルで包まれた、ごく小さな電子標識器具です。通常の皮下注射のような処置で埋め込みますから、可愛いペットが大きな負担を受けることはありません。

この埋め込みは、獣医師および愛玩動物看護師のみが行うことができます。

『愛玩動物看護師』というのは聞き慣れない名称ですが、このたび新設された国家資格で、令和5年2月に第一回となる資格試験が実施されます。

このような専門職が誕生したことからも、ペットと人間の関わりが、より深く、より確固としたものに変化していっているのを実感します。

高齢化社会により、今後はますます愛玩動物の存在意義は増していくでしょう。

犬と猫へのマイクロチップ装着と登録の義務化】を、単なる面倒な法律的義務と考えるのではなく、ペットたちが安心して暮らして行けるようになるための環境づくり、ひいては、飼い主との強い絆であると考え、ぜひ忘れずに実施してほしいと思います。

まとめ

最後に大事な点をまとめておきます。

  • マイクロチップには装着登録がある
  • 装着は、販売業者に義務。それ以外は努力義務
  • 登録は、ペットショップで購入後は飼い主に義務(購入店側より説明があります)。譲渡の場合は、新しい飼い主が行う
  • 管轄は【環境省リンク
  • 指定登録機関は【公益社団法人 日本獣医師会リンク
  • 登録手続きは【オンライン】 (有料) リンク
  • 福岡市のマイクロチップ装着助成事業 (補助金あり) リンク

再掲しますが、このマイクロチップ登録の申請。(およびペットを譲り受けた後の登録変更)

ご自分でやるのが大変という方は、やどりぎ行政書士事務所へご依頼ください。

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